皇女殿下の幸せフェードアウト計画
甘いのだと、私も思う。
本来ならば国を裏切る行為なのだから、死罪を言い渡されてもおかしくない。それがわかっているからこそ、お母様は服毒を選ばれたのだろうから。
でも、フォルセティはすでに刑は執行されたかのように言ってくれた。
お母様がちゃんと罪を償うつもりであったことを、汲んでくれた。
(どうして、こんなに優しくなれるのだろう)
私は、フォルセティを見上げながら思う。
多分この人は、この甘さで人を救い、そしてこの甘さが人を傷つけた時には容赦なく動けるからこそ甘くもなれるのだろうと思う。自分にだけ、甘くない、人。
「……発言を、お許しいただけますか。皇帝陛下」
それは予定していたことだったけれど。
フォルセティに触発されたとか、そんなわけではなかったけれど。
私はゆっくりと立ち上がる。
「……イリスか……」
何を言い出すのだろう。そんな空気を感じる。
だけれど私は、許可が出ることを願って、ただ陛下をまっすぐに見続けた。
本来ならば国を裏切る行為なのだから、死罪を言い渡されてもおかしくない。それがわかっているからこそ、お母様は服毒を選ばれたのだろうから。
でも、フォルセティはすでに刑は執行されたかのように言ってくれた。
お母様がちゃんと罪を償うつもりであったことを、汲んでくれた。
(どうして、こんなに優しくなれるのだろう)
私は、フォルセティを見上げながら思う。
多分この人は、この甘さで人を救い、そしてこの甘さが人を傷つけた時には容赦なく動けるからこそ甘くもなれるのだろうと思う。自分にだけ、甘くない、人。
「……発言を、お許しいただけますか。皇帝陛下」
それは予定していたことだったけれど。
フォルセティに触発されたとか、そんなわけではなかったけれど。
私はゆっくりと立ち上がる。
「……イリスか……」
何を言い出すのだろう。そんな空気を感じる。
だけれど私は、許可が出ることを願って、ただ陛下をまっすぐに見続けた。