皇女殿下の幸せフェードアウト計画
「黙れエイモン、発言を許したのはイリスだけだ。……それでイリス、そなたはどうするのだ。母と叔父が遠隔の地で全てと縁を切り幸せになるとして、そなたはいかがするのだ。ん?」

「私は皇位継承権を返上したとはいえ皇族の血を継ぐ者。その責任として、私も流行病に罹ったことにし、それを理由に皇位継承権を返上の上、リリス様が良き伴侶を得てお子を儲けられるまではどこかの城にて幽閉生活が妥当かと存じます」

「そ、それはさすがにだめですぞ、イリス様!」

「お黙りなさいロベルト。今は陛下が私にご下問なさっておられる最中ですのよ?」

そう、どこか遠くで静かに生活ができたらなあなんて思ってたけど、そうはいかないだろう。皇族として万が一の時のことも考えなきゃいけないし。

もしお母様たちのことを認めていただけるなら、私が幽閉生活を送るくらいなんてことはない。

別に兵糧責めされたり暮らせないような城に閉じ込められるとかはさすがに思わないし。

(むしろそういう意味で考えれば幽閉生活って三食昼寝付き監視付きってだけであんまり今と変わらないんじゃない? 少し質素になるってだけでしょ? なら全然アリだと思うんだよね!!)

とりあえず本と刺繍糸と、贅沢は言わないからクッションとベッドと美味しい紅茶があるとなお嬉しい。

多分そのくらいは支給してもらえると思うんだけど……食事はほら、お肉じゃなくても私は全然オッケーなわけだし。たまには食べたいけど。
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