皇女殿下の幸せフェードアウト計画
ところが周囲からの期待は大きくなるばかりで、姫様はとうとうお心が不安定になられてしまい、そのせいで熱を出すことが増えてしまったのです。
初めの頃は両陛下も心配なさりお見舞いにも来ていたようです。そしてそれが姫様にとって、とてもとても、喜ばしいことだったのでしょう。
その後も熱を出される度にご両親に来て欲しいとねだる姿は愛らしくもいじらしい、幼い子供らしいお姿でした。
ですがやはりお二方はこの国の頂点、誰よりも忙しくあられる方々なのです。
段々と姫様の容体が重篤でないのであればと、お言葉を届けるだけになってしまったのでございます。
「……お父様、お母様……」
ほろほろと涙を流す姫様に、わたくしは何も申し上げることができずにおりました。
夫のロベルトもそうです。会いたいならばそう願えばいいと助言をしたのはどうやら夫の入れ知恵だったそうで、それがこのような形になってしまったことは彼にとっても後悔すべきことだったのでしょう。
ましてやわたくしたちの娘、ルイーズも姫様の幼馴染としてよく遊んでいた身ではありますが、あの子も病弱でよくわたくしたちに傍にいてほしいと言っていたものです。
ですから、病になればそれがどのようなものであろうと心細くなるのだろうと思うのですが、皇女である以上、姫様にはその甘えも許されなかったのです。
初めの頃は両陛下も心配なさりお見舞いにも来ていたようです。そしてそれが姫様にとって、とてもとても、喜ばしいことだったのでしょう。
その後も熱を出される度にご両親に来て欲しいとねだる姿は愛らしくもいじらしい、幼い子供らしいお姿でした。
ですがやはりお二方はこの国の頂点、誰よりも忙しくあられる方々なのです。
段々と姫様の容体が重篤でないのであればと、お言葉を届けるだけになってしまったのでございます。
「……お父様、お母様……」
ほろほろと涙を流す姫様に、わたくしは何も申し上げることができずにおりました。
夫のロベルトもそうです。会いたいならばそう願えばいいと助言をしたのはどうやら夫の入れ知恵だったそうで、それがこのような形になってしまったことは彼にとっても後悔すべきことだったのでしょう。
ましてやわたくしたちの娘、ルイーズも姫様の幼馴染としてよく遊んでいた身ではありますが、あの子も病弱でよくわたくしたちに傍にいてほしいと言っていたものです。
ですから、病になればそれがどのようなものであろうと心細くなるのだろうと思うのですが、皇女である以上、姫様にはその甘えも許されなかったのです。