皇女殿下の幸せフェードアウト計画
東屋でウルスラが準備してくれたこじんまりとしたお茶会の様子に満足していたら、遠くにリリスの姿が見えた。それはいい。

でもなぜ陛下が一緒なのか。

思わず幻でも見たかとウルスラに確認してしまったけれど、彼女も困惑している様子からやっぱり幻なんかじゃなかった。

「陛下、リリス様、足を運んでいただき誠にありがとうございます」

「ごめんなさいイリス、父上がどうしてもと仰られるものだから」

「……急に茶会など、何を考えている」

「ルイーズとユゼフ夫妻をお招きしました。久しく交流をしておりませんでしたから……あの二人でしたら、リリス様の力にもなってくれることでしょうし」

なにせ私と同い年ということはリリスとも年が近いし、いずれ女帝になるにしろ、今は皇女として後ろ盾も必要だろうし!

リリスだって皇女になって心細いこともあるだろうし、男親に頼りばかりじゃなくて同性の友人も必要だろうし。

まあ彼女は私と違ってコミュニケーション能力高そうだから、皇女としての認定を受けた後は社交界でそつなくやれそうだけど……。

(でも最初の友人って意味でユゼフたちはうってつけだと思うのよね)

まあ陛下もその辺りを考えてロベルトを後見につけたのだろうし。

そのロベルトの娘夫婦と親しくなれば、陛下の溺愛と併せてリリスのことを国中の貴族たちが認めざるを得ないんじゃないかなって思うわけですよ。

なにせ私はフェードアウトする身ですから、リリスを守るためには今の内から積極的に動いておかないとね!!
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