皇女殿下の幸せフェードアウト計画
「あ、あの。立ち話もなんですから、皆様お座りなりませんか?」

「そうね、折角イリスが用意してくれた茶席だもの。喜んで」

「では私もそちらで話の続きをさせていただきましょう。陛下もご同席くださるのでしょう?」

「……よかろう」

東屋にあるのは円形テーブルと、それに添わせるようにできている円形のソファ。

たっぷりのクッションは用意してあるし、この東屋は大勢が座っても平気なように出来ているから場所が狭いってこともないし、元々招待した人数が着席しただけだから準備してもらったカップが足りないってわけでもない。

だけどなんだろうか、それはもうこの空気の重さったら!

これは想定外過ぎて本当にお茶の味すらわからないんですが……思わず震える私を気遣ってか、リリスがテーブルの下で手を握ってくれた。

思わず手を握ってくれて嬉しいやらどうしたらいいのやらわからなくてリリスを見れば、安心してねと言わんばかりににっこりと微笑まれた。近距離で美女の微笑みゲット!! 

何故か私が陛下とリリスの間に座らされたんだけど。なにこれ右が天国、左が地獄。

笑顔がひきつりそう!

(え、あの、陛下の横に座らなくて大丈夫? っていうか彼氏力高くない? いやそれも違うとは思うんだけど……)
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