皇女殿下の幸せフェードアウト計画
ユゼフが話題を変えてくれたようで変えてくれていないことに、私はどきりとした。

とはいえ、匿名だって彼も言っているからバレ……バレてるよね、すごい笑顔でこっち見てるもの!!

思わずウルスラの方を見るけれど、首を振っているから彼女は言ってないはず。ユゼフは、そんな私の行動を見て楽し気に笑った。

「貴族家の寄付であれば、名が出てしまう故に売ることも叶いませんからなあ。匿名の方が『バザーの品にして教会の役に立てるよう』と言ってくれていたそうで」

「ほう、それは良い心がけの者がいたものだ」

「本当に。そうは思われませんか、皇女殿下」

「そ、そうね」

ユゼフのにやにや顔に腹は立つけれど、そう言われればそうだ。

どうして気が付かなかったんだ私!
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