皇女殿下の幸せフェードアウト計画
皇女である私が使うんだから当然レースを編むための糸は最上級のものばかり。大貴族たちだって使うし別にそこはおかしくないけれど、それだってあんな大量に、定期的に送るなんて限られているわけで……しかも匿名。

一般的に貴族たちは寄付や寄進をする際は自分たちが教会に対してどれだけ協力的かを示すために名前を大々的に出す。でもその分『貴族家からもらったもの』を市民に使わせることは嫌われているので、暗黙の了解的にバザーには出せない。

(やらかした……!)

つまり私のやったことはとてもとてもなんというか、第三者の目から見たら奥ゆかしくて慈悲深い行動ってやつになっちゃうんじゃなかろうか。

そんなつもりはさらさらなかったから、ものすごく罪悪感があるのに……ユゼフが私を見る目がもうね……!!

(どうかユゼフが変なことを言い出しませんように……!)

もう祈るしかない。

これ以上のヨイショには耐えられない、私の良心が!

なるべくできる範囲で大人しくしたけど嫌われも実践して物語通りに進むようにしてきたっていうのに何で私がこういう感じで持ち上げられているのかよくわからない。

これは物語と違う行動をしているから?

それとも物語と関係ない設定がそうさせている?

ああもうどうなっているんだかさっぱりだ!!
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