皇女殿下の幸せフェードアウト計画
「……とはいえ、ここでその論議をしても結論は出ますまい」

「そ、そうね。その通りだわ、ユゼフ!」

良いこと言った! そうよ、ここでその話をしても結論は出ない。

だってギフトがあるかどうかの石板は王城にあるけど、教会の承認なく勝手に持ち出せないことになっているから鍵はあっちに……いやほんとなんでそんなややこしい設定にしたんだ? おかしいよね? ガバガバすぎん?

多分、私のことだから権力の一点集中良くないとかよくわかんないこと考えてたんだとは思うけど、無理して頭良さそうなこと考えるからこんなことに……。

「まずはリリス様の洗礼と国民へのお披露目、それらを行う日が決まってからです。きっと陛下によく似たご立派な姿を見せれば、国民は受け入れてくれましょう」

「イリス、姉とはまだ呼んでくれないの?」

「……えっ」

いや、今そこ突っ込む?

思わず悲しげな声に反応してそっちを見れば、しょんぼりとした美人の姿!

それを微笑まし気に見るユゼフ、お前は後でちょっとオハナシしょうね!?
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