皇女殿下の幸せフェードアウト計画
「え、いえ、あの……なんと、お呼びして良いのかまだ、わからなくて、ですね……?」

「いいのよ。離れて育ったんだし当然よね……ごめんなさい、私の方が年上なのに、気を使わせているわ」

「いえ! そんなことはありません! 許していただけるならお姉様と呼ばせてください!!」

「本当? 嬉しいわ!」

離れがたくなるから呼びづらい? ああ、うん、そんなことを考えた時もありました。

でも考えてくださいよ、悲し気な声を出しながら私を気遣うリリスを見て思わずきゅんとするんだけど、そんな私の背後から殺意すらあるんじゃないかっていう睨みがだね……それにどうやって抗えと?

(私だって自分が一番可愛いんだもの!)

まあ私の言葉にぱっと笑顔を見せてくれたリリス……じゃなかった、お姉様を見れただけ良かったのかな……。

姉妹仲を深めたら確かに私が国外に嫁ごうが、僻地に行こうが今後を見守りやすくなるし……うん、そうだよ悪くないよね……。
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