皇女殿下の幸せフェードアウト計画
「あ、あの、陛下」
「……お前は余が何者かわかっておるのか」
私の言葉を遮るようにして、陛下が妙な質問をしてきた。
思わず私も首を傾げたけれど、問われて答えないわけにはいかない。
「勿論でございます。敬愛すべきこの国の頂点にしてアルセイド帝国を象徴する御方、アルトリオ・アルセイディス皇帝陛下でございましょう?」
何を言い出すんだろう、さすがに私が陛下って呼ぶからフルネームを忘れていると思われたんだろうか……さすがにそれはないか。
それにしてもこの国で面白いのは皇帝家の名前だよね。
皇位継承権を持つ人は国の名前であるアルセイドを変化させた名を名乗ることが許される。女性はアルセイディア、男性はアルセイディス。
(リリスはまだ国民にお披露目っていう国教から洗礼を受けてからじゃないとアルセイディアは名乗れないのよね……)
なんでこんな変則的にしたんだろう、私。多分オシャレだとかなんとかそんな理由だったと思うんだけど……。
「余は、お前の父親だ」
「? はい、さようですが……」
「……もう、よい」
「……お前は余が何者かわかっておるのか」
私の言葉を遮るようにして、陛下が妙な質問をしてきた。
思わず私も首を傾げたけれど、問われて答えないわけにはいかない。
「勿論でございます。敬愛すべきこの国の頂点にしてアルセイド帝国を象徴する御方、アルトリオ・アルセイディス皇帝陛下でございましょう?」
何を言い出すんだろう、さすがに私が陛下って呼ぶからフルネームを忘れていると思われたんだろうか……さすがにそれはないか。
それにしてもこの国で面白いのは皇帝家の名前だよね。
皇位継承権を持つ人は国の名前であるアルセイドを変化させた名を名乗ることが許される。女性はアルセイディア、男性はアルセイディス。
(リリスはまだ国民にお披露目っていう国教から洗礼を受けてからじゃないとアルセイディアは名乗れないのよね……)
なんでこんな変則的にしたんだろう、私。多分オシャレだとかなんとかそんな理由だったと思うんだけど……。
「余は、お前の父親だ」
「? はい、さようですが……」
「……もう、よい」