皇女殿下の幸せフェードアウト計画
『どうして? 私が寝込んだ時には貴方は呼ばなくても来てくれた。心細いと泣けば傍にいてくれた。どうしてイリス様はそれを許されないと言うの?』

本当に理解できないと、そんな顔でルイーズが言ったそれに皇女なのだからと答えた自分を殴りたい。

いやまあ、最終的に泣いて怒ったルイーズに平手を食らって、ようやく反省したのだが。おそらく私自身も、それを認めてしまうのが怖かったんじゃないかなと今になってみると思う。

『皇女なのだから愚かな振る舞いをするなですって!? なら私は愚か者を通り越して大バカ者に見えているのかしら、それとも憐れんでいるのかしら! 私だって大貴族の一人娘だわ、それを甘やかす癖にどうして彼女は許されないの!!』

体に障るから大人しくしろなんて言葉では宥められてくれなかったルイーズは、彼女にしては珍しく激高して私のことを叱り飛ばして泣いて喚いて殴って……まあ、その後彼女は倒れてしまったのだけれど。

今まで何度か私の様子を見ておかしいなとは思っていたらしいルイーズだが、そのうち大人になればわかるだろうと思っていたら悪化していたと。

それでかっとしたというのが、目覚めたルイーズから聞いたことだったけれど……もっと前から言葉にしてもらいたかったな、というのは何とか飲み込んだ。

今となってはいい思い出……かな……。
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