皇女殿下の幸せフェードアウト計画
わかっているようでどこか忘れていたそのことに、私はフォルセティを見る。

「フォルセティ」

「……なにか」

「しっかり見ていなさい」

「承知した」

言い出したことがもし違って、私が傷ついたらどうしようかなんて不安を彼が考えていたらどうしようなんて、少し柄にもないことを思ってしまった。

私はそんなことじゃ傷つかないし、ないってわかってるんだからどんとこいって話なんだって理解してほしくて、でもなんて言っていいかわからなくてあんな言い方になってしまった。

見てろってなんだ!

ほらみろ、フォルセティも笑っちゃってるじゃない。……ゴチソウサマデース。
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