皇女殿下の幸せフェードアウト計画
座ったまま、私はお姉様をまっすぐに見る。
手を伸ばせば、リリスはゆっくりとした動作で、私の手を握ってくれた。
私も感じている。私の言動一つで物事が決まるのがすごく怖い。だからこそ、嫌われて接する人を減らして、引きこもって……表舞台から消えたくて。
だから、リリスの気持ちを、『私』は誰より理解していると思う。
前世の記憶を取り戻して、この重さの意味を知った私と。
平民だった世界から、皇女として認められたからこそ重さを感じたリリス。
それは、まるで関係性はないように見えてよく似ていると思った。
「私は、お姉様が分かち合ってくださったなら、どれほど救われるだろうと思っております」
「イリス……」
「お姉様は優しく、人の気持ちを理解できる方です。多くの人間に注目され、観察されることは好ましくないかもしれません。ですが」
繋いだ指先が、震えている。
私の憧れの人が、怖がっている。
どんな時でも前を向いて歩いて行ける彼女だけれど、怖くないわけじゃない。それを乗り越えていける勇気を持っているってだけ。
でも、私は知っている。
(その勇気を振り絞ることは、とても大変だから)
私は立ち上がって、笑顔を浮かべてみせる。
リリスお姉様が不安そうな顔をしているのが、良く見えた。
手を伸ばせば、リリスはゆっくりとした動作で、私の手を握ってくれた。
私も感じている。私の言動一つで物事が決まるのがすごく怖い。だからこそ、嫌われて接する人を減らして、引きこもって……表舞台から消えたくて。
だから、リリスの気持ちを、『私』は誰より理解していると思う。
前世の記憶を取り戻して、この重さの意味を知った私と。
平民だった世界から、皇女として認められたからこそ重さを感じたリリス。
それは、まるで関係性はないように見えてよく似ていると思った。
「私は、お姉様が分かち合ってくださったなら、どれほど救われるだろうと思っております」
「イリス……」
「お姉様は優しく、人の気持ちを理解できる方です。多くの人間に注目され、観察されることは好ましくないかもしれません。ですが」
繋いだ指先が、震えている。
私の憧れの人が、怖がっている。
どんな時でも前を向いて歩いて行ける彼女だけれど、怖くないわけじゃない。それを乗り越えていける勇気を持っているってだけ。
でも、私は知っている。
(その勇気を振り絞ることは、とても大変だから)
私は立ち上がって、笑顔を浮かべてみせる。
リリスお姉様が不安そうな顔をしているのが、良く見えた。