皇女殿下の幸せフェードアウト計画
「それと、自分の手を汚すことを、あるいは怖がること。これも当然です。だって、家族なのでしょう? 不仲だったから等はまあ、わかりませんけれど」

「……良好であったと、思っていますよ」

「ではやはりそれは当然と思います」

前世の記憶のせいなのか、それとも今の『家族』のおかげなのかはわからないけれど、その気持ちが今はよくわかる気がする。

私だって必要ならば家族を切り捨ててでも国を守れと教えられているけれど……理性と感情は別物だと思うから。

そういう意味で、彼、レオニダス様が感じていることは正しい。

「ですから私は、レオニダス様を軽蔑することはございません。……だからといって、出兵に対して口添えすることもございませんが」

「いえ、それは当然のことと思います。受け入れていただけただけでも本来は感謝するべきなのに、厚かましいお願いをしていると理解しています」

「……姉上も、焦っておられるのだと思います」

「それはそうと、もし国とをり戻したらクローディア様が跡を継がれるのですか?」

しょぼんとした二人に慌てて私は質問してみた。そう、これ気になってたのよね!

だって、私が考えた物語だとクロフォード様が公主になって、それをレオニダス様と別れたクローディア様が支えていく、って感じになるはずだったのよね。で、そこで新しい出会いがあるんだけどまあそこは今は置いておく。

確かにエファージェン公国は長子制度なので、そういう意味では姉となっているクローディア様が継ぐのも妥当なんだけど……傷心の彼女は弟に公主を譲り、どこかの国に嫁ぐなりなんなり考えたいと献身を見せるんじゃなかったっけ?
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