皇女殿下の幸せフェードアウト計画
「皇帝陛下、お呼びと聞き参上いたしました」
「……座るがいい」
「ありがとうございます」
皇帝の執務室、そこはとても広くてやっぱり豪華だ。
そして机の上には書類の山。
補佐官たちの机もあるけれど、ロシェ以外の姿は見えなかった。
「十日後に舞踏会を開く。その際にリリスを皇女として紹介し、お前と共に恩恵を授かったことを大々的に発表する。民への披露目はそれよりも後とする」
「かしこまりました」
「……あれにとって初めての大舞台だ、そなたが隣で支えてやるがよい」
「陛下の方がよろしいのでは。大切に思われていた方との娘が見つかったのだと、国内外に知らしめる良い機会と存じますが」
いや、陛下に言われなくたって勿論リリスのサポートはするつもりだけどね!
あれだけ美人なんだから、変な虫が速攻まとわりつきそうだもの、なんとしてでも悪い虫は排除しなくては。
だけど私が傍についているよりも、陛下が隣にいた方が安心じゃないかなって思うわけなんだけど……物理的にも、精神的にも。
けれど私の答えに陛下がようやくこちらを見た。その顔はとても不満そうだった。
(あれ? 答えを間違えたかな……陛下のことだから、私に一応の配慮でお姉様の横を譲ってくれたのかと思ったんだけど)
それなら気にしなくていいんだよ、親子仲良くしなよ! っていう私なりに配慮のお返しをしたつもりだったんだけど。
「……座るがいい」
「ありがとうございます」
皇帝の執務室、そこはとても広くてやっぱり豪華だ。
そして机の上には書類の山。
補佐官たちの机もあるけれど、ロシェ以外の姿は見えなかった。
「十日後に舞踏会を開く。その際にリリスを皇女として紹介し、お前と共に恩恵を授かったことを大々的に発表する。民への披露目はそれよりも後とする」
「かしこまりました」
「……あれにとって初めての大舞台だ、そなたが隣で支えてやるがよい」
「陛下の方がよろしいのでは。大切に思われていた方との娘が見つかったのだと、国内外に知らしめる良い機会と存じますが」
いや、陛下に言われなくたって勿論リリスのサポートはするつもりだけどね!
あれだけ美人なんだから、変な虫が速攻まとわりつきそうだもの、なんとしてでも悪い虫は排除しなくては。
だけど私が傍についているよりも、陛下が隣にいた方が安心じゃないかなって思うわけなんだけど……物理的にも、精神的にも。
けれど私の答えに陛下がようやくこちらを見た。その顔はとても不満そうだった。
(あれ? 答えを間違えたかな……陛下のことだから、私に一応の配慮でお姉様の横を譲ってくれたのかと思ったんだけど)
それなら気にしなくていいんだよ、親子仲良くしなよ! っていう私なりに配慮のお返しをしたつもりだったんだけど。