皇女殿下の幸せフェードアウト計画
「えっ、えっ?」

「あの二人のために兵をいただけるかどうかは関係なく、私は皇女殿下と親しくなりたいと感じております。私をエファージェン公国の貴族の一人として認めていただけるのであれば、身分としては足りぬということもありますまい」

「で、でもそれではまるで私に求婚しておられるようです。いやですわ、からかわないでくださいませ」

「おや、そのつもりですが」

「なにを……エファージェン公国を取り戻したら神官になるため修行に戻られるのでしょう?」

「いえ。それももういいかなと思って」

あっけらかんと言われて今度こそパニックになる。

だって物語上ではクローディア様と泣く泣く別れ……いやそういう雰囲気にないなあの二人。

だけど、その矛先が私に向かうっておかしくない!?

フォルセティが動揺する私の、レオニダス様に捕まれたままの手をそっと外してくれた。

「姫が困っている」

「おや、それは失礼した」

「……早く行くといい。クローディア殿が抜け出して困るのは、レオニダス殿だろう」

「ああそうだね。どうせだったら貴殿にも一緒に来てもらいたいものなんだが……クローディア様はフォルセティ殿のことがお気に入りだから」

「……」

えっなにそれ初耳。

思わずフォルセティを見上げるけれど、その表情からは何も読み取れなかった。

今日もかっこいい……。
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