皇女殿下の幸せフェードアウト計画
気分転換は良い案だったと思う。咲き乱れる花が私の心を和ませてくれる。

庭園に出てみれば、アマリリスの花がたくさん咲いていた。

華やかで、艶やかで、前世の私はこの花が憧れだった。

だから、女主人公の名前はそれをもじって『リリス』にした。

華やかで力強くて、誰もを魅了する、花束の中心になるような花のような人。

妹である私は『イリス』。アイリスの花をもじった名前。

そしてリリスと比べて華やかさに負けるって言われたイリスを、もう一人の主人公であるフォルセティが包んでくれる……はずだった。

(……もし私の考えた設定通りになったとしても、やっぱり私には女帝の座は重い)

私が考えた設定通りなら、リリスは皇帝陛下の愛を知って改心しこの国の姫となるんだけど、皇位継承権は幼い頃から教育も受けていたイリスのまま。

女帝となったイリスを伴侶となったフォルセティと、将軍となったリリスが支えてこれから国が栄えるのだって盛り上がるところで他国の動乱が激しくなるんだったのよね。

人間関係が危ういまま世界は混沌に……ってなんでそんな話を考えたんだろう、私。

ちなみにそこから先は考えていなかったからどうなるか不明。
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