皇女殿下の幸せフェードアウト計画

何を言っているのかさっぱりわからない。

だけれど言いたいことは言い切ったのか、瞬間クローディア様の体を包んでいた光はふつりと消えて彼女はくたりとその場で糸の切れた人形のように崩れ落ちた。

床に倒れる前に、レオニダス様が支えてくれたけれど目を覚ます様子もなく、集まった誰もが口を開かない。

ただ、わかるのは、これは『予知』に違いなかった。

エファージェンの予知姫クローディアの、『予知』が発言した。

「予知、か……」

ぽつりと零すように陛下も口にした。

そしてそれを受けてレオニダス様たちが、苦々し気な表情で意識のないクローディア様を見ていた。

私は、ただ、どうしてよいのかわからなかった。