皇女殿下の幸せフェードアウト計画
部屋を出て大広間へと向かう道、将軍との待ち合わせ場所にはフォルセティがいた。
軍の正装を身に纏うその姿はさながら軍神のようだ。
黒い布地に金の刺繍は体格のいいフォルセティにとてもよく似合っていた。
「イリス姫」
「フォルセティ、どうしてここに?」
「将軍が、少し遅れるので大広間前でお願いしたいと伝言を」
「まあ」
「大広間までのエスコートを、代わりにおれが務めさせていただく」
「……そう、ありがとう」
差し出された手に、手を重ねる。
彼のことを好ましいっていう気持ちを自覚もしているから、なんとなく心がふわふわするような気分だ。
「普段も愛らしいが、今日は特に美しい」
「……ありがとう。お姉様と揃いなの。少しだけ、違うけれど……リリスお姉様は太陽で、私は月なんですって」
「なるほど」
「わかる気がするわ、お姉様は華やかで皆を照らし元気づける太陽よね」
私地味で冷ややかなイメージなんだろうなって苦笑が出そうになるのを我慢した。
いけないいけない、卑屈になっている場合じゃないんだ。
軍の正装を身に纏うその姿はさながら軍神のようだ。
黒い布地に金の刺繍は体格のいいフォルセティにとてもよく似合っていた。
「イリス姫」
「フォルセティ、どうしてここに?」
「将軍が、少し遅れるので大広間前でお願いしたいと伝言を」
「まあ」
「大広間までのエスコートを、代わりにおれが務めさせていただく」
「……そう、ありがとう」
差し出された手に、手を重ねる。
彼のことを好ましいっていう気持ちを自覚もしているから、なんとなく心がふわふわするような気分だ。
「普段も愛らしいが、今日は特に美しい」
「……ありがとう。お姉様と揃いなの。少しだけ、違うけれど……リリスお姉様は太陽で、私は月なんですって」
「なるほど」
「わかる気がするわ、お姉様は華やかで皆を照らし元気づける太陽よね」
私地味で冷ややかなイメージなんだろうなって苦笑が出そうになるのを我慢した。
いけないいけない、卑屈になっている場合じゃないんだ。