皇女殿下の幸せフェードアウト計画
「集まってくださった方々に、お礼を申し上げよう。今日はこの国にとって佳き報告ができることを皇帝として誇らしく思う」

壇上に登ったところで、将軍は私たちの傍らに立った。反対側には、城勤めの司祭様もいる。

当然周りが良く見えて、着飾った人々の視線を感じざるを得なかった。

その中には見覚えのある要人の姿が何人もあったし、エファージェン公国からの特使らしい人物もいる。

そして、かなり離れた所にレオニダス様たちの姿も。

離れていても目立つほど、あの双子の姿は遠くからでも目を引いた。今日の主役ではないから質素な感じではあるけれど、彼女たちが主役となって飾り立てたならさぞかし美しいことだろう。

「此度かつて余が愛妾として迎え入れる予定に会ったラエティティアとの間に子がいるという情報から、娘リリスにたどり着きこうして正しく家族に迎え入れることができた。神に感謝してもしきれない」

歌姫ラエティティア、その名前は各国でよく知られていて陛下が愛妾として迎えると決まった時には他国の王家も相当荒れたとロベルトが笑い話で聞かせてくれたっけ。

その後にロベルタが変な話を聞かせるなって叱って終わったけど……多分、お姉様とよく似ていたのなら、確かに他の人たちだって妻に迎えたかったに違いない。
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