皇女殿下の幸せフェードアウト計画
「将軍」
「は」
陛下が短く声をかけると将軍は壇上を降り、私たちにもその場に残るよう手で示された。お姉様は私の傍に立ってくれたので少しだけ安心する。
そして招かれたご夫婦を前にして、私は気づいた。
(あ、……この人、レオニダス様に似ている……)
老夫婦は陛下の前に立って、目元を和らげた。敵対する雰囲気ではないけれど、どこかピリピリしているのも確かだ。
侍従たちがお二人のための席を用意したのを見て、話が長くなるのだろうと私たちも彼らが座るのを待ってから座った。
「シェイド殿、久しいな」
「本当に久しいな。そちらのイリス皇女が生まれた時が最後であったか」
「リリス、イリス。こちらは現エファージェン公国公主ラザロス・オニキス・シェイド殿とその奥方だ」
二人揃って淑女の礼をとれば、お二人は優しく目を細めてご挨拶してくださった。
それよりもなによりも、『現エファージェン公国公主』。
誰かしらがやってくるだろうと確かに言われていたけれど、まさか簒奪した本人がやってくるだなんて誰が思うだろうか!
内心どれだけ恐ろしいことになるのだろうと思っていたのに、何故か陛下は穏やかだし……一体全体どうなっているのだろう。これにはお姉様も驚きを隠せないらしくひどく驚いた表情のまま困惑していた。
「は」
陛下が短く声をかけると将軍は壇上を降り、私たちにもその場に残るよう手で示された。お姉様は私の傍に立ってくれたので少しだけ安心する。
そして招かれたご夫婦を前にして、私は気づいた。
(あ、……この人、レオニダス様に似ている……)
老夫婦は陛下の前に立って、目元を和らげた。敵対する雰囲気ではないけれど、どこかピリピリしているのも確かだ。
侍従たちがお二人のための席を用意したのを見て、話が長くなるのだろうと私たちも彼らが座るのを待ってから座った。
「シェイド殿、久しいな」
「本当に久しいな。そちらのイリス皇女が生まれた時が最後であったか」
「リリス、イリス。こちらは現エファージェン公国公主ラザロス・オニキス・シェイド殿とその奥方だ」
二人揃って淑女の礼をとれば、お二人は優しく目を細めてご挨拶してくださった。
それよりもなによりも、『現エファージェン公国公主』。
誰かしらがやってくるだろうと確かに言われていたけれど、まさか簒奪した本人がやってくるだなんて誰が思うだろうか!
内心どれだけ恐ろしいことになるのだろうと思っていたのに、何故か陛下は穏やかだし……一体全体どうなっているのだろう。これにはお姉様も驚きを隠せないらしくひどく驚いた表情のまま困惑していた。