皇女殿下の幸せフェードアウト計画
「お待たせいたしました」

「うむ。すまんな、使いのようなことをさせて」

「いえ」

将軍が戻ったかと思うとそこにはレオニダス様たちの姿が。

踊り始めた客人たちも、この異様な光景に踊らず視線を寄越しているのがわかる。

当然だろう。

この国で保護しているエファージェン公国前公主の子供たちと、現エファージェン公国公主が揃っていて同じテーブルにつかせようとしているだなんて!

「父上……」

「レオニダス、無事であったか」

「はい」

「……役目を預けて、すまなんだな」

「いえ」

「えっ!?」

公主とレオニダス様の会話にびっくした。けれど、声を挙げたのは私ではなかった。

ぶるぶると体を震わせた、クローディア様だった。

いやでも、何よりも二人を守っていると思っていたレオニダス様が公主様と親しく、いや親子なんだからおかしくはないんだけど、仲違いしていたようには見えない会話を目の前でされたなら誰だって驚くだろう。
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