皇女殿下の幸せフェードアウト計画
「どういうことなの、レオ兄様!」

「静かにしろ、ここはサロンでも何でもないんだ」

「でも……!!」

「他にも客人がいる前で恥を掻きたいのか」

「……それは、そうっ……だけど、でもっ……」

「クローディア、今はちゃんと話を聞かなくちゃ」

「クロフォード……」

取り乱すクローディア様に対して、クロフォード様はやけに落ち着いているように見えた。

彼は私たちに笑みを見せると、丁寧なお辞儀をしたのだ。陛下だけではなく、公主にも。

「お久しぶりです、叔父上」

「息災で何よりだ、クロフォード。それに、クローディアも」

「……はい」

「無事であることはレオニダスを通して聞いていた。お前たちに確認したいこともある。アルセイド皇帝の前でならば、お前たちにとって公平なる話し合いができるであろう」

公主様の言葉に、全員が息をのんだ。

彼は、双子に対して話し合いをすると言った。陛下に対し一方的に苦情を言うのでもなければ、引き渡しを要求するでもない。いやもしかしたら裏でもう受けていたのかもしれないけれど。
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