皇女殿下の幸せフェードアウト計画
「話し合いも何もないわ! 叔父様はお父様の地位を……!」
「昔からお前はわしが兄の地位を狙っておると警告しておったな。違うといくら兄が説得してもそうなると言って聞かなかった。予言だからと」
「そうよ! 現に叔父様はわたくしたちに兵を差し向けた!」
「我らは自衛せねばならんかった!」
「自衛、ですかな?」
ヒートアップしてきた二人の間に割って入るように、陛下が声をかける。
それはたった一言だったのに、すごく重いような気がした。
私とお姉様はどうなるかわからず、ただ静かにしていることしかできない。
「そう、恩恵を持つ姪が幼い頃からずっと言うのだ。この男は謀反を起こす、とな。兄も初めこそは笑って子供の戯言だと気にしなかったが、そこだけは救いじゃ」
「……」
「だが周囲はどうか? 神の恩恵である『予知』だと何度も何度も繰り返されるそれに、人々の目はどう変わった? 我らは常にそういった目で見られるようになった」
「……」
「人々にそのようなことはないと意志を表明するために我らはどうした? 領地を総べて返上することも、国外に身を置くことも提言した。たった一人の息子は神官とするためにワレリアに送った。それでも『予知』の影響は強い」
「そ、れは……」
怒りで顔を赤くしていたクローディア様が、公主様の言葉に顔色を段々と無くしていくお。そうだ、私が頭の中で描いていた物語では謀反をきっかけに彼女は『予知』をして命からがら逃げ出すはずで……。
「昔からお前はわしが兄の地位を狙っておると警告しておったな。違うといくら兄が説得してもそうなると言って聞かなかった。予言だからと」
「そうよ! 現に叔父様はわたくしたちに兵を差し向けた!」
「我らは自衛せねばならんかった!」
「自衛、ですかな?」
ヒートアップしてきた二人の間に割って入るように、陛下が声をかける。
それはたった一言だったのに、すごく重いような気がした。
私とお姉様はどうなるかわからず、ただ静かにしていることしかできない。
「そう、恩恵を持つ姪が幼い頃からずっと言うのだ。この男は謀反を起こす、とな。兄も初めこそは笑って子供の戯言だと気にしなかったが、そこだけは救いじゃ」
「……」
「だが周囲はどうか? 神の恩恵である『予知』だと何度も何度も繰り返されるそれに、人々の目はどう変わった? 我らは常にそういった目で見られるようになった」
「……」
「人々にそのようなことはないと意志を表明するために我らはどうした? 領地を総べて返上することも、国外に身を置くことも提言した。たった一人の息子は神官とするためにワレリアに送った。それでも『予知』の影響は強い」
「そ、れは……」
怒りで顔を赤くしていたクローディア様が、公主様の言葉に顔色を段々と無くしていくお。そうだ、私が頭の中で描いていた物語では謀反をきっかけに彼女は『予知』をして命からがら逃げ出すはずで……。