皇女殿下の幸せフェードアウト計画
「そんな、でもわたくしは、そう! わたくしは悪くないわ!」

「姉上……」

「だってそうでしょう!? わたくしは、予知をしただけよ」

「だが、私が目にした『予知』はお前の言っていたものと随分と違った。あれが本来の予知だとすれば、今までお前しか知らなかった予知とは一体何なんだ? 私は父上に言われてクローディアの予知通りに行動することで何をしたいのかを探っていた」

「わたくしたちをスパイしていたの!?」

「有り体に言えばそうだな」

レオニダス様に言わせれば、前の公主様はクロフォード様を跡継ぎに指名、その後ろ盾に公主様を指名していたらしい。疑いの目が合ったので一度は断ったけれど強く願われたのでワレリアの教皇様に間に入っていただいて証文すら書いたのだとか。

「それを違えれば、我らは処罰を受けると約した」

「じゃあ何故わたくしたちを捕らえようと兵を……」

「そなたが勝手に王家の宝に手を出したからだ。クローディア、あれは次の公主たるクロフォードのもの。一体どこにやったのだ! あれを教皇猊下の前で宣誓と共に身に着けて初めて正しき公主を名乗れるというのに……お前があれを持って逃げた、そのせいで一旦わしがあの椅子を守らねばならなくなったのだぞ」

忌々し気に言う公主様に、私は目を瞬かせるしかできない。
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