皇女殿下の幸せフェードアウト計画
「陛下、私も失礼いたします。……クローディア様、クロフォード様、どうぞ舞踏会をお楽しみくださいね」

「ありがとう、皇女殿下」

クロフォード様は私の声に返事をくれたけれど、クローディア様は俯いたままだった。

色々と彼女にはショックが大きかったのかもしれない、今はそっとしておくべきなんだろう。

気にはなったけれど、何を言っていいかもわからない時は無理に何かを言わない方がいい気がしたので私は淑女の礼をとってからフロアに降りた。

勿論、目的はフォルセティを探しに。

エファージェン公国のことについてはびっくりしたけれど、きっと陛下もわかっていらっしゃったんだろう。公主様は誤解だという書簡を各国に送っていたのだから、きっとこの場にいたお客様たちも事情は分かっていて、話し合いがちゃんとできるかどうかを見守っていたに違いない。

(でも、あんなに穏やかに済むなら私たちにも一言教えておいてくれてもいいのに)

陛下も意地悪だなあ、びっくりしちゃった。

いや、まあ言える話でもないか。何が起こるかわからなくて、わざわざあんな公的な場所で話し合いを持ちかけるくらいに逃げ出しちゃうみたいだし。主にクローディア様が。
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