皇女殿下の幸せフェードアウト計画
「フォルセティ」

「は」

「イリス、何を……」

「フォルセティ、私の言葉に嘘偽りなくお答えなさい、良いですね?」

「おれの、心の全てを以て、答えよう」

「お前、私を好いているの?」

そう、私は腹が立っていた。

だから、直球で勝負に出ることにした。

元々私は普通の人間だ。それは元々のイリスだってそうだ。

ここにいる、どの人よりも普通だって自信だけがある。ただ皇女って地位がある普通の女の子だ。ワガママなところがあって何が悪い。

今回だけ、最後だから許してね。そんな気持ちで陛下の声を無視して言葉を投げつけたけれど、この場にいる全員が私の問いに目を丸くする。

フォルセティだってそうだ。

それまで伏していた目を開いて瞬きをし、私を見上げている。

私はそれにどこか満足した。彼が俯いたままなのが気に入らなかったんだなと思うと、自分の子供っぽさがはっきりするみたいでいやだったけれど……。まあ、今はそれを気にしていてもしょうがない。
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