皇女殿下の幸せフェードアウト計画
「どうなの、答えなさい」
「……慕っている」
「誰よりも?」
「ああ」
「そう。それじゃあ、お前に褒美を与えていなかったわね」
「……褒美?」
「ええ。陛下、先の騒ぎにてあの男は私のことを守り通しました。その褒美を先に与えたいのですが、よろしいですか?」
私の問いに、陛下が胡乱げな眼差しを向けてきたことに若干傷ついたけれど気にしない。お姉様も私の行動に驚いて目をぱちぱちさせていたけど、可愛いだけだからね!
「よかろう」
「ありがとうございます。……フォルセティ・イグノア」
「……は」
「お前には私を褒美として与えましょう」
「は……は!?」
「あら、不満?」
「ふ、不満など……そうではなく! おれは今、処遇について話し合われる人間で……」
「私が知るフォルセティ・イグノアという男は」
持っていた扇を掌に打ち付ければ、ぱしん、と音を立てた。
それが響いて驚きから声を失っていた諸侯たちもはっとしたように私を見る。
どきどきする。
だけど、失敗は許されない。私のフェードアウトよりもなによりも、今この場で彼を守ることができるのは私なのだ。
「……慕っている」
「誰よりも?」
「ああ」
「そう。それじゃあ、お前に褒美を与えていなかったわね」
「……褒美?」
「ええ。陛下、先の騒ぎにてあの男は私のことを守り通しました。その褒美を先に与えたいのですが、よろしいですか?」
私の問いに、陛下が胡乱げな眼差しを向けてきたことに若干傷ついたけれど気にしない。お姉様も私の行動に驚いて目をぱちぱちさせていたけど、可愛いだけだからね!
「よかろう」
「ありがとうございます。……フォルセティ・イグノア」
「……は」
「お前には私を褒美として与えましょう」
「は……は!?」
「あら、不満?」
「ふ、不満など……そうではなく! おれは今、処遇について話し合われる人間で……」
「私が知るフォルセティ・イグノアという男は」
持っていた扇を掌に打ち付ければ、ぱしん、と音を立てた。
それが響いて驚きから声を失っていた諸侯たちもはっとしたように私を見る。
どきどきする。
だけど、失敗は許されない。私のフェードアウトよりもなによりも、今この場で彼を守ることができるのは私なのだ。