皇女殿下の幸せフェードアウト計画
「体が大きくて態度も大きくて」

壇上を降りて、フォルセティの前に立つ。見上げれば見上げる程、……これ、本当に体格差カップルってやつになるんだけど私、デートとかどうするのかしら。毎回見上げるのは首が凝っちゃう。

「姫である私に対しての言葉遣いとかもなにもなっていないけれど、愚かともいえる程に実直で、頭が切れて、頼りになる男だわ」

「……イリス姫」

「さあ、受け取るならば私に跪きなさい。フォルセティ・イグノア」

「しかし、おれは」

「過去など些末なことよ。それを明かした後も貴方が、私の隣でこの国に尽くせばよいだけの話なのだから」

「……姫」

「過去の国がなんだというのです。私はお前に言ったはずよ、フォルセティ。貴方が掴み取る未来は、貴方のものよ。そして私は信じている」

びしっと扇子をフォルセティにつきつける。

それはもう見事なまでに高飛車なオヒメサマとして皆の目には映ることだろう。だけど、それでいい。このくらいの演出は必要でしょう?

……このくらい、振り切らないと恥ずかしくて逆プロポーズなんて、やってらんないでしょ!?
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