皇女殿下の幸せフェードアウト計画
「ん? どうなんだ?」

「ど、どうなんだと申されましても……へ、陛下?」

「答えよ、父上と呼ばぬ限りは命令ぞ?」

「お、お父様! そのようなことはもうよろしいでしょう? 婚約と相成ったのですし!」

「ならん。父として娘の幸せをこの目で確認せねば」

どっちにしろ答えろってことじゃないか!! ひどくない!?

しかも本人を前にしてってだけじゃなく、周りに観客がいる状態ってなにこの恥ずかしい状況……期待する諸侯たち、困ったように笑うユゼフ、涙目のロベルトに不満そうなレオニダス様。

「……き、嫌っていたらあのように褒美として与えることはありません」

精いっぱいの私の言葉に、笑みを浮かべたフォルセティが跪いた。

そして私の手を取って、見上げてくる。

「姫」

「なによ」

「おれは無粋で、このように大柄で、武骨で、姫のように愛らしい人に触れては傷つけるのではないかと思う、臆病な男だ」

「……知ってるわ」

「そんなおれを、過去を取り戻した後も、愛してくれないか」

逆プロポーズしたのに、告白で返された……だと……!!

私は瞬間的にかぁっと体中が熱くなってしまい、動揺して扇子を落としてしまった。

それを拾って差し出すフォルセティが、捨て犬みたいな眼差しを向けてくるとか販促じゃない!?
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