皇女殿下の幸せフェードアウト計画
「そ、それは貴方次第よ。私、寂しがりやなんだから!」

「ああ、おれも傍にいたい」

「嫉妬深いし」

「おれもだ」

「ワガママだし」

「誰よりも優しい」

「刺繍しか取り柄がないし」

「おれにはできないことだ、すごいと思う」

私が挙げる欠点を、一つ一つ、答えていく。

それがバカみたいな会話なのに、私の心に沁み込んでいく。

「体だって、小さいし」

「可憐だと思っている」

「……頭だってよくないわ」

「そんなことはない」

「お姉様みたいに美人じゃないの」

「おれにとって、誰よりも愛らしい」

ポロリと涙が、落ちた。

泣く気なんて、なかった。

この恋は、実らせちゃいけないと思ってた。だって私は、『イリス』じゃないから。

それでも彼が恋してくれた。思ってくれた。

嫌わないでいてくれた。

そうしたら、もう、諦められそうにない。
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