皇女殿下の幸せフェードアウト計画
なんとかこの雰囲気を挽回しないといけない。そう思った私が意を決したところで侍女が私をじっと見ていたことに気が付いて、逆に驚かされた。
「……な、なによ」
「いえ」
「わ、私が見逃がしてあげると言っているの。さっさとここを立ち去りなさい。さもなくば厳罰を……」
「姫様は」
ボサボサの頭の侍女が、ゆっくりと立ち上がる。
私よりも背が高くて、体格的には他の令嬢たちより少ししっかりしているかもしれない。女騎士たちの方が近いかもしれない。
「姫様は、兄弟が、欲しいと思われたことがおありなのですか?」
「……」
その問いかけは、多分私の呟きを耳にしていたからなのだろう。
見たこともないその侍女の問いに何と答えるのがいいのか私は瞬間的に戸惑った。
「……そうね、いたら良かったと……思うわ」
悩んだけれど、導き出した答えは、言葉になっていた。
そう、ここで彼女にそう答えた所で今まで積んできた下地は変わらないし、新入りだという侍女が何を言おうが誰も信じないに違いない。
それなら、私は――この胸の内を、誰かに聞いてほしかったんだ。
「……な、なによ」
「いえ」
「わ、私が見逃がしてあげると言っているの。さっさとここを立ち去りなさい。さもなくば厳罰を……」
「姫様は」
ボサボサの頭の侍女が、ゆっくりと立ち上がる。
私よりも背が高くて、体格的には他の令嬢たちより少ししっかりしているかもしれない。女騎士たちの方が近いかもしれない。
「姫様は、兄弟が、欲しいと思われたことがおありなのですか?」
「……」
その問いかけは、多分私の呟きを耳にしていたからなのだろう。
見たこともないその侍女の問いに何と答えるのがいいのか私は瞬間的に戸惑った。
「……そうね、いたら良かったと……思うわ」
悩んだけれど、導き出した答えは、言葉になっていた。
そう、ここで彼女にそう答えた所で今まで積んできた下地は変わらないし、新入りだという侍女が何を言おうが誰も信じないに違いない。
それなら、私は――この胸の内を、誰かに聞いてほしかったんだ。