皇女殿下の幸せフェードアウト計画
「兄がいたら、この重責を変わってもらえたかもしれない。姉がいたら私を可愛がってくれたかもしれない。一人でいることなんて、なかったかもしれない」
「……」
「かもしれない、だなんて曖昧なものだわ。私はこの皇国の皇女。忘れなさい、貴女の不躾な問いは私の弱音を聞いてくれたことに免じ、忘れてあげましょう」
「……かしこまり、ました」
「下がりなさい」
「は、はい」
ぺこりとお辞儀をした侍女は、とても姿勢が良かった。
風に揺れるアマリリスに、ふと私は彼女を呼び止める。
「ねえ貴女」
「え」
「この花が似合う女におなりなさい。折角背も大きくて綺麗な立ち姿をしているのだから勿体ないわ。羨ましいくらい」
「……姫様……?」
「もういいわ、さっさと行きなさい」
気まぐれ。それだけ。
「……」
「かもしれない、だなんて曖昧なものだわ。私はこの皇国の皇女。忘れなさい、貴女の不躾な問いは私の弱音を聞いてくれたことに免じ、忘れてあげましょう」
「……かしこまり、ました」
「下がりなさい」
「は、はい」
ぺこりとお辞儀をした侍女は、とても姿勢が良かった。
風に揺れるアマリリスに、ふと私は彼女を呼び止める。
「ねえ貴女」
「え」
「この花が似合う女におなりなさい。折角背も大きくて綺麗な立ち姿をしているのだから勿体ないわ。羨ましいくらい」
「……姫様……?」
「もういいわ、さっさと行きなさい」
気まぐれ。それだけ。