皇女殿下の幸せフェードアウト計画
そんな私をよそに、皇帝陛下は苦虫を嚙み潰したような顔で私を見ながら緩く手を振った。
「……そなたが言うならば、良いだろう」
「陛下……」
(えっちょっと待ってこれ私だけがわかってないやつなの?)
「まずはイリス様、ご挨拶が遅くなりました。私の名前はリリス。……貴女の姉にあたります」
知っていますなんて言えるはずもなく、ただ見つめ返すしかない私に彼女は相変わらず優しい笑みを浮かべている。
後ろにまとめていた髪をほどいたリリスは、確かに髪を下ろせばはっきりと女性らしかった。化粧をしていないこととピシっとした姿勢、それらが彼女の凛々しさを際立たせ、男装に違和感を抱かせなかったんだと思う。
もしも本当に男性だったなら、きっとどこのご令嬢だって骨抜きになっちゃうんじゃないかってくらいの貴公子然としているのだもの。
「……そなたが言うならば、良いだろう」
「陛下……」
(えっちょっと待ってこれ私だけがわかってないやつなの?)
「まずはイリス様、ご挨拶が遅くなりました。私の名前はリリス。……貴女の姉にあたります」
知っていますなんて言えるはずもなく、ただ見つめ返すしかない私に彼女は相変わらず優しい笑みを浮かべている。
後ろにまとめていた髪をほどいたリリスは、確かに髪を下ろせばはっきりと女性らしかった。化粧をしていないこととピシっとした姿勢、それらが彼女の凛々しさを際立たせ、男装に違和感を抱かせなかったんだと思う。
もしも本当に男性だったなら、きっとどこのご令嬢だって骨抜きになっちゃうんじゃないかってくらいの貴公子然としているのだもの。