皇女殿下の幸せフェードアウト計画
「イリス、どうしてお前はそう反抗的なのだ。姉を前に挨拶もできないのか!」
「……父娘を前に、邪魔をしてはならないと思ったのです。皇帝陛下がリリス様とのお時間を迎えられると知っていましたら、足を運ぶこともございませんでした」
「なんと可愛げのない……皇位継承者としてそのような態度は」
確かに次代を担う者としては失格なんだろうな。
そう思うと笑ってしまいそうだ。だって皇帝陛下自身、私が皇帝に向いていないとわかっているし、なんならリリスに譲りたいと思っているんだろう。あの溺愛ぶりだもの、誰だってわかる。
それなのに、私に向かって皇位継承者としての自覚を促すのだからなんだかおかしかった。
ここは大人しくご挨拶だけはするべきかと気を取り直して振り向いたところで、リリスが皇帝陛下の手を振り払う姿が目に入って、私は思わずぽかりと口を開けるという間抜け姿を晒してしまった。
「……父娘を前に、邪魔をしてはならないと思ったのです。皇帝陛下がリリス様とのお時間を迎えられると知っていましたら、足を運ぶこともございませんでした」
「なんと可愛げのない……皇位継承者としてそのような態度は」
確かに次代を担う者としては失格なんだろうな。
そう思うと笑ってしまいそうだ。だって皇帝陛下自身、私が皇帝に向いていないとわかっているし、なんならリリスに譲りたいと思っているんだろう。あの溺愛ぶりだもの、誰だってわかる。
それなのに、私に向かって皇位継承者としての自覚を促すのだからなんだかおかしかった。
ここは大人しくご挨拶だけはするべきかと気を取り直して振り向いたところで、リリスが皇帝陛下の手を振り払う姿が目に入って、私は思わずぽかりと口を開けるという間抜け姿を晒してしまった。