皇女殿下の幸せフェードアウト計画
「そのようなショールをリリスに贈るつもりだったのか。何を仕込んでいるかもわからぬようなものを」

「そんな……そのようなつもりでは」

「持って戻るが良い。姉の優しい気持ちを慮れぬような娘に育てた覚えはないぞ」

「陛下! 失礼ながらそれは」

「侍女如きが口を挟むな、無礼ぞ」

ウルスラが私のことを庇おうと声をあげてくれたことも、陛下はすっぱりと切って捨てる。ああ、これでは彼女にまで迷惑が掛かってしまう。

「陛下」

そんな陛下と私の間に、低い声と共に大きな影が立ちはだかった。

誰なのかなんて、わかっている。

「少し、言い過ぎではないかと思う」

「なんだと」

フォルセティが、私を庇ってくれた?

そのことに驚いて息をのんだ私を庇った彼は、ふっと優しく目だけで笑った。

ふぉぉ、かっこいい……!!
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