秘密の懐妊~極上御曹司の赤ちゃんを授かりました~
淡々と告げると、私を見た翔悟さんの眉がぴくりと反応した。虚しさと悲しさで心が押しつぶされそうになり、彼から目を逸らす。
「翔悟さんのそばにはふさわしい女性がいるじゃないですか。その人と結婚するのが一番だと思います」
言い終えた瞬間、翔悟さんが封筒を箱の中へと投げ落とした。その乱暴な音と一気に歩み寄ってくる足音に心が竦み上がる。
「なる程、そう言うことか。馬鹿だな」
優しく引き寄せられ、しっかりと包み込むように抱きしめられた。耳もとで囁かれた声もとっても温かくて、自然と目から涙が流れ落ちる。
「ふさわしいとかそんなもの関係ない。他がなんて言おうが、俺は好きな女と結婚する。だから俺にとって一番の相手は穂乃果しかいない。こんなにも、好きだ」
涙が止まらなくなった私の頭を、翔悟さんの大きな手がそっと撫でる。
「ごめんなさい。私もっ、……私も翔悟さんが大好きです。別れたくない」
泣きじゃくりながらも、やっと素直な気持ちを口にできた。しがみつくように彼の背中に私も手を回す。