秘密の懐妊~極上御曹司の赤ちゃんを授かりました~
自分で言っておいて、まさか話に乗ってくるなんてとびっくりして声が裏返った。
「俺ひとりで面倒をみるとなると自信はないが、穂乃果も一緒にというのなら話は別だ。となるとやはり飼いたくなる。近々本気で話し合おう」
「本当ですか! 私も嬉しい! 入り浸っても怒らないでくださいね!」
楽しみな約束にテンションが高まる。可愛い猫と過ごせるのも楽しみだけれど、お世話するという役目が与えられたら翔悟さんと会える回数もおのずと増える。だから余計に嬉しくて仕方がない。
翔悟さんから「ふっ」と小さな笑い声が漏れた。
「入り浸るつもりか。それならいっそ、一緒に暮らしたらどうだろう。猫、飼いたいんだろ?」
一緒に暮らす。そんな重大事項をさらりと言って、おまけに猫飼いたいだろと悪魔の囁きまで追加する。
「た、た、確かに、猫と一緒に暮らしたいです。その上、翔悟さんともだなんて、……すごく嬉しいですけど、いろいろ困るというか、どうしようっていうか」
「そうか。ではその困る点についても歩み寄りが必要なようだな」
同居の提案に、のぼせたように顔が熱くなる。