秘密の懐妊~極上御曹司の赤ちゃんを授かりました~
私の彼への気持ちは変わらない。翔悟さんがこの手を繋ぎ続けてくれようとするのなら、私は絶対に離さないから。
「はい。翔悟さん、一緒に立ち向かいましょう」
付き合い続けた先に待っているだろうふたりの明るい未来を信じたいから、私は翔悟さんに微笑みかけた。
瞬間、不意をつくように唇が重なった。翔悟さんの澄んだ瞳に吸い込まれそうになり、息を飲む。
「共にいたい。これからもずっと。……ずっと」
繰り返される口づけに、私はゆっくりと目を閉じた。彼の唇の甘美さに徐々に溺れていった。
彼との逢瀬を心待ちにした日常が、また戻ってくる。
別れ際に車の中でキスをしたあの夜から、すでに一ヶ月が経とうとしている。
同棲の話だったり熱いキスだったり、しばらく浮かれ気味だったけれど、唇の余韻が冷めてしまうと冷静さも戻ってきて、少ずついつもの虚しさが心の中を占めるようになっていった。
「お腹すいたぁ」
今日のお昼も同期の沙季と一緒。
席を立った時の彼女の空腹に対する呻きは、エレベーターを一階で降り、セキュリティを通った頃はさらにひどくなっていた。
「お店混んでないといいね」