秘密の懐妊~極上御曹司の赤ちゃんを授かりました~
心が一気に熱くなる。両手を伸ばして、私は翔悟さんに抱きつく。
「私もお昼ご飯を食べている時、ずっと翔悟さんのことを考えていました。そばに居られなくても、心は寄り添ってるみたいで幸せでした。これからもそうありたい」
「穂乃果が寂しくなった時、きっと俺も寂しい。だからそのあとはちゃんと気持ちを埋めよう。こんな風に」
そっと口づけを交わし、翔悟さんが微笑みを浮かべる。
小さく響いたリップ音。柔らかな唇。泣きたくなるほど彼が愛しくてたまらなくなって、私は吸い寄せられる様に、自分からもう一度、キスをした。
二日連続のお泊まりから、私は頻繁に翔悟さんの家にお邪魔するようになった。
会って、彼に甘えたい。そんな理由の時もあるけれど、今まで滅多に見かけなかった会長の姿を最近ちょくちょく目にするため、不安がなかなか消えないのだ。
亜裕子さんのことに関しても聞けずにいるうちにずるずると三週間が経ってしまい、一日の業務を終えると同時に、今日こそ聞いてはっきりさせようと私は拳を握りしめた。
デスクを片付けて帰宅の準備をしつつ、翔悟さんに家で待っているとメッセージだけでも送っておこうと考えを巡らせていると、室内が騒めきだった。何事かと周囲を見回し、どきりと鼓動を高鳴らせる。戸口に翔悟さんが立っていたからだ。