平凡な私の獣騎士団もふもふライフ
早速散歩に戻るぞ、と言われている気がする。

それでいて、最近はかなりブラッシングがご満悦なので、ただただブラッシングで見事になった尻尾を自慢されているだけ――のような気もしてくる。

ああ、なんか、すごく上質な羽毛でふわふわとされている気分だ。小馬鹿にされていると分かっているのに、リズは心地がいいし、複雑な心境だった。

すると、どこからか見知った声が聞こえてきた。

「午後一番の散歩か? 頑張ってるな~リズちゃん」

そちらに目を向けてみると、相棒獣を連れた数人の獣騎士達の姿があった。どうやら彼らも、自分達の相棒の白獣に歩行運動をさせているところであるらしい。

そうすると、このコースが終わったら次はアレかな。

リズは、教育係りになってから知った相棒獣の日課を思い返した。歩かせるのも大切なのだが、午後のこの時間帯は、他にも彼らに必要なスケジュールが組まれているのだ。

「今日もデカいのを連れてるなぁ」

獣騎士達が、コースを少し外れて歩み寄ってきた。最近はカルロが喧嘩を売って来るのも少ないので、白獣達もすぐ後ろを付いてきていた。

「あの、私の相棒獣というわけではないので……」

ひとまず、リズは誤解のないようそう答えた。

「私はただの教育係なんです」

「まぁ、うん、それは知ってるけどさ」

そもそも相棒獣は、相棒騎士をひきずったりしない。
< 102 / 182 >

この作品をシェア

pagetop