平凡な私の獣騎士団もふもふライフ
「つまり人間の採用官ではなく、珍しく白獣の方がお前を選んだ」
優しそうだったからコーマックの方を見て尋ねたのに、目の前で偉そうにして立っているジェドが答えてきた。
声は若干苛々していて、こっちを見ろと言わんばかりだった。質問と回答の手間をかけさせたら怒られるかも、思っての判断だったのに失敗したらしい。
「それって珍しいことなんですか?」
ちらりと目を戻して遠慮がちに問い返したら、彼がピリピリとした雰囲気を若干落ち着け手「そうだ」とやはりかなり偉そうに頷いてくる。
「新人のお前が、本館に出入りさせられているのも恐らくそうだろう。普通は、危険を十分に分かって回避策も頭に入っているベテラン組がやる」
「えっ、そうだったんですか!?」
先輩も上司も「すまんがよろしく頼む!」と全力でお使いを押し付けてくる。でも考えてみれば、助かったみたいな顔をしていたような……?
そうリズが困惑で考えていると、ジェドが追って補足してきた。
「獣が選んだから恐らくは平気だろう、という思いから、本館への行き来をお前にさせているんだろう。ベテランであっても、ここへは出入りしたがらな――」
そう言い掛けたジェドが、不意に言葉を切る。
奇妙な沈黙が出来た。コーマックも気付いたかのように「あ」と声を上げ、リズがそちらを見た時、ジェドが片膝を折ってきた。
「おい、お前」
「ひゃい!?」
ずいっと唐突に美貌を近づけられて、リズは返答の声が裏返ってしまった。
優しそうだったからコーマックの方を見て尋ねたのに、目の前で偉そうにして立っているジェドが答えてきた。
声は若干苛々していて、こっちを見ろと言わんばかりだった。質問と回答の手間をかけさせたら怒られるかも、思っての判断だったのに失敗したらしい。
「それって珍しいことなんですか?」
ちらりと目を戻して遠慮がちに問い返したら、彼がピリピリとした雰囲気を若干落ち着け手「そうだ」とやはりかなり偉そうに頷いてくる。
「新人のお前が、本館に出入りさせられているのも恐らくそうだろう。普通は、危険を十分に分かって回避策も頭に入っているベテラン組がやる」
「えっ、そうだったんですか!?」
先輩も上司も「すまんがよろしく頼む!」と全力でお使いを押し付けてくる。でも考えてみれば、助かったみたいな顔をしていたような……?
そうリズが困惑で考えていると、ジェドが追って補足してきた。
「獣が選んだから恐らくは平気だろう、という思いから、本館への行き来をお前にさせているんだろう。ベテランであっても、ここへは出入りしたがらな――」
そう言い掛けたジェドが、不意に言葉を切る。
奇妙な沈黙が出来た。コーマックも気付いたかのように「あ」と声を上げ、リズがそちらを見た時、ジェドが片膝を折ってきた。
「おい、お前」
「ひゃい!?」
ずいっと唐突に美貌を近づけられて、リズは返答の声が裏返ってしまった。