平凡な私の獣騎士団もふもふライフ
『オレも、ここに来た日、その一グループを見付けた(・・・・)

「え!? 大丈夫だったのッ?」

すると、ずっと地面を見ていたカルロが目を上げた。

美しい紫色(バイオレット)の目が、本気で心配しているリズをじっと見つめ返す。その獣の口が、小さく開いて――リズは彼が、獣の言葉で何かを呟いたように感じた。

「何? どうしたの?」

『いや、なんでもない』

「なんでもないって顔じゃないような……」

尋ねたら、しばし間が出来た。

『大人の白獣、心配する非獣騎士(にんげん)、いない』

思い耽った様子でそう刻んだカルロが、直後に「ふんっ」と鼻を鳴らしてその字を消した。

カルロは目先へと意識を戻すようにして、ガリガリと再び地面に書く。

『今の時期、幼獣、多くいる。だから別々の密猟グループ、集まったかも』

「でも、密猟団はそれぞれ全くの別なのよね?」

リズは納得出来ないものを感じて、慎重にそう尋ねた。

「騎士団の中がガラ空きになる状況を、分かって狙われたとなると、まるで集まった状況も通報も、全部のグループが一致団結したとしか思えないわ」

『密猟団は協力関係、築かない。周りの同業グループは、みんな敵』

「なら、どうして――」
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