平凡な私の獣騎士団もふもふライフ
「ひどい……まだ、ミルクごはんしか食べられない子達なのに……」
密猟、という言葉から最悪な展開が脳裏を過ぎる。
「…………カルロ、どうしよう。もし、あの子達が怪我をしていたら……もう、殺されてしまっていたら……」
思わず、小さな声で弱音がこぼれ落ちた時、目元に押し付けている両手をべろんっと舐められた。
手を離して見つめてみると、そこには大型級の白獣であるカルロの、強さを宿したとても凛々しく美しい紫色(バイオレット)の目があった。
何故だか、リズは、いつも真っ直ぐ見てくるジェドの瞳を思い出した。
思えばカルロとジェドは、同じ強さをその目に宿しているのだと、今更になって気付かされた。どちらも、強い意思を持って前を見据えている――。
気付くとリズは、不思議と落ち着いていた。
まるで泣いていないのをホッとしたように、カルロが鼻で小さく息を吐く。そして下を見るよう促して、再び土の上を爪でガリガリとした。
『だから何度も言ってる、落ち着け。血の匂いはない』
「……つまり怪我はしていない……?」
『そうだ。そもそも人間、白獣の子、生きたまま売る』
「じゃあ、まだ生きていて、あの子達は無事でいるの?」
『運ぶ段階で殺す者もいるが、山でそうした場合は【女王】が黙ってない。だから人間、約束されたグレインベルトの地を出るまで、子を殺さない、と思う」
密猟、という言葉から最悪な展開が脳裏を過ぎる。
「…………カルロ、どうしよう。もし、あの子達が怪我をしていたら……もう、殺されてしまっていたら……」
思わず、小さな声で弱音がこぼれ落ちた時、目元に押し付けている両手をべろんっと舐められた。
手を離して見つめてみると、そこには大型級の白獣であるカルロの、強さを宿したとても凛々しく美しい紫色(バイオレット)の目があった。
何故だか、リズは、いつも真っ直ぐ見てくるジェドの瞳を思い出した。
思えばカルロとジェドは、同じ強さをその目に宿しているのだと、今更になって気付かされた。どちらも、強い意思を持って前を見据えている――。
気付くとリズは、不思議と落ち着いていた。
まるで泣いていないのをホッとしたように、カルロが鼻で小さく息を吐く。そして下を見るよう促して、再び土の上を爪でガリガリとした。
『だから何度も言ってる、落ち着け。血の匂いはない』
「……つまり怪我はしていない……?」
『そうだ。そもそも人間、白獣の子、生きたまま売る』
「じゃあ、まだ生きていて、あの子達は無事でいるの?」
『運ぶ段階で殺す者もいるが、山でそうした場合は【女王】が黙ってない。だから人間、約束されたグレインベルトの地を出るまで、子を殺さない、と思う」