平凡な私の獣騎士団もふもふライフ
あっさり第一段階をクリアしてしまって、リズはやや拍子抜けした。このまま邪魔されずに真っ直ぐ山へ辿り着ければ、当初の目標は達成だ。
カルロと一緒になって、リズは向かう目的地へと目を向けた。
まだ柔らかな日差しが降り注ぐ大きな町の東の方向に、グレインベルトを代表する高い山々が見えた。あの一帯が白獣の生息域になっているという。
太陽が真上に来るまでは時間がある。
大きな町は、店々の営業が始まって数時間の賑わいを見せていた。
おかげで人通りはある程度多かった。前をずんずん歩き進んでいくかなり大きい白獣カルロを、町の人達が距離を開けつつチラチラと見やっている。
かなり目立っているのは、カルロが通常の白獣よりも大きいせいだ。それでいて『首輪付き』という珍しい姿で、その散歩紐をリズが持っているためだろう。
「お嬢ちゃん。近くに獣騎士様はいないみたいだが、大丈夫かい……?」
「えっ。あ、大丈夫ですよ。私はこの子の教育係りなんです」
恐らく『危なくはないのか』という意味で尋ねたのだろう。
リズは周りの者達を含めて、声を投げ掛けてきた優しげな中年男を安心させるように答えた。町の人々は、半ば夢でも見ているかのような顔だ。
「よく分からんが、つまりは教育中ってことか」
「戦闘獣に首輪なんてあるんだなぁ」
「犬の散歩みたいに町中を歩いてるぞ」
「白獣なのに首輪と散歩紐……」
周りから囁かれる声を聞きながら、リズは彼らの戸惑いに共感を覚えた。自分も初めて首輪と散歩紐を渡された時には、かなり困惑したものである。
カルロと一緒になって、リズは向かう目的地へと目を向けた。
まだ柔らかな日差しが降り注ぐ大きな町の東の方向に、グレインベルトを代表する高い山々が見えた。あの一帯が白獣の生息域になっているという。
太陽が真上に来るまでは時間がある。
大きな町は、店々の営業が始まって数時間の賑わいを見せていた。
おかげで人通りはある程度多かった。前をずんずん歩き進んでいくかなり大きい白獣カルロを、町の人達が距離を開けつつチラチラと見やっている。
かなり目立っているのは、カルロが通常の白獣よりも大きいせいだ。それでいて『首輪付き』という珍しい姿で、その散歩紐をリズが持っているためだろう。
「お嬢ちゃん。近くに獣騎士様はいないみたいだが、大丈夫かい……?」
「えっ。あ、大丈夫ですよ。私はこの子の教育係りなんです」
恐らく『危なくはないのか』という意味で尋ねたのだろう。
リズは周りの者達を含めて、声を投げ掛けてきた優しげな中年男を安心させるように答えた。町の人々は、半ば夢でも見ているかのような顔だ。
「よく分からんが、つまりは教育中ってことか」
「戦闘獣に首輪なんてあるんだなぁ」
「犬の散歩みたいに町中を歩いてるぞ」
「白獣なのに首輪と散歩紐……」
周りから囁かれる声を聞きながら、リズは彼らの戸惑いに共感を覚えた。自分も初めて首輪と散歩紐を渡された時には、かなり困惑したものである。