平凡な私の獣騎士団もふもふライフ
多分、と、リズは獣騎士団の活動風景を想像する。

ぐるりと見渡してみれば、木々の間隔はやや広めで所々開けてもいた。巡回班の数人であれば、大きな戦闘獣にまたがっても悠々に進行出来そう――。

そう考えられるくらいに歩き慣れてきたリズは、ふと立ち止まった。

「あ。……考えてみれば、徒歩だとどれくらいかかるのかしら?」

思えば、先に『女王様』がいる場所を確認してもいなかった。リズは遅れて気付き、今更のように困ってしまう。

するとカルロが、前足で土の上の邪魔な落ち葉を払って、ガリガリと爪で字を刻み出した。

『女王、山と一緒になった。この山の地には、彼女の意思が宿っている』

「それ、どういうこと?」

『山は神聖な存在。慈悲と憐れみで、古き肉体を山が半分受け持った。そうして彼女は、半永久的に子と、一族の行く末を見届けられる存在になった』

昔からずっと生き続けている?

つまり女王様は、普通の白獣とは全く違うの?

言われていることが難しすぎて、自分の頭では正確に理解出来そうにない。けれどカルロに筆談で講義してもらうわけにもいかないし……。

どうにかリズは、自分なりに解釈して考える。

「あの、それってもしかして、神様みたいになったということ……?」

『そうとも言う』
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