平凡な私の獣騎士団もふもふライフ
ひぇっ、とリズが飛び上がると、落ち着けというようにカルロが「ふんっ」と顰め面で思いっきり頭を動かして鼻を鳴らした。

『神様はよく知らないが、肉体ない。けれど彼女には、ある』

「うん、でも半永久的という部分でもう神秘――」

『女王、山と共に生きている』

先を続けるようにカルロがガリガリとして、リズの言葉が遮られた。

あ、これ、私の戸惑いの発言を聞かれていないやつだ……。

リズは、何度かジェドにそうされたことが蘇った。やっぱりカルロの性格って、ちょっと団長様に似ているところがあるんじゃないかな、とか考えてしまう。

その時、カルロが地面に刻んだ新たな字にハッとした。

『そうして唯一、自ら魔力を使える我らが祖先』

「えっ、不思議な力を使えるの!?」

びっくりして尋ね返したら、カルロが頷いてきた。

『女王、人の言葉を魔力で話す』

「魔力で……」

『元からそうだったらしい。白獣は、格によって知能や潜在能力値が変わってくる。オレが、女王に習って字を書くのを覚えたのと同じ』

持っている魔力を使える白獣……。

わざわざカルロが筆談で伝えてきた内容を、リズは思い返し考えていた。ふと、まさかと気付いて見つめ返した。

「…………もしかして、辿り着くのも、普通の方法じゃいけない場所に……?」
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