平凡な私の獣騎士団もふもふライフ
「合ってるの!? 結構もう歩いたんだけど……」

『それも必要。何故なら、女王の方から許可があって【お招き】しないと辿り付けない。こうして会いたいと望んで山に入った者を、彼女は山を通して見ている』

考えてみれば、白獣にとっても女王様は特別だ。

しかも相手がカルロだけであるのならまだしも、自分は人間だ。より慎重になられるのも当然なのかもしれない、とリズは反省した。

「つまり見極めているのね……」

『彼女が了承すれば、彼女がいるところまでの道が開かれる』

それを聞き届けたリズは、深く頷くと、沈んでなんかいられないという表情で顔を上げた。

「じゃあ、それまでは歩き通すしかないわね」

前向きに口にした。だって、今はそれしか方法がないのだ。

「私の、あの子達を助けたい気持ちは本当よ。きっと、その【お招き】があると信じて、今はただ前に進むしかないわ」

そう拳を作って意気込む。カルロが片方の眉でも上げるような表情をして、それから溜息のような鼻息まで吐かれてしまった。

何故このタイミングで、私は溜息を吐かれてしまっているのだろうか……?

リズは困惑した。考えても分からないだろうし、ひとまずは先へ進もうと決めて次の一歩を踏み出す。

その途端、ぶわりと冷たい風が全身打ってきて空気が変わった。

「えっ、うわ、何!?」

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