平凡な私の獣騎士団もふもふライフ
まるで、いきなり水にでも飛び込んだみたいだった。その風は物体感があってキラキラしていて、眩しくて目を開けていられない。
スカートが、バタバタとはためいて音を立てている。
冷気ではなく、新鮮過ぎて風の温度が低いんだ。うまく呼吸が出来ない、風に意識まで全部もっていかれそうだ――。
「ヴォンっ!」
獣の吠える野太い声が聞こえて、リズはビクリとして目を開けた。
いつの間にか、突風か嵐のような不思議な風はやんでいた。
カルロが吠えたのだと、少し遅れて気付いた。カルロが吠えるなんて、初めて聞いた。
けれど、驚いている暇はなかった。
リズは目に飛び込んできた明るい風景に、ハッと赤紫色の目を見開いた。そこはキラキラと光る鉱石が混じった、白やブルーの大地が広がっている。
そんな大地を這う大樹の根。揺れる葉は、何色もの不思議な色合いを反射させていて、とても眩しく感じる空は見たこともないほど透明な青に澄んでいる。
太古からの大自然のような場。
そこには、圧倒的な存在感でもって、一本の巨木が腰を下ろしていた。しな垂れて伸びた枝先や根、それに守られるようにして巨大な純白の獣が一頭――。
長い睫毛を震わせて、ゆっくりと獣の目が開いた。
スカートが、バタバタとはためいて音を立てている。
冷気ではなく、新鮮過ぎて風の温度が低いんだ。うまく呼吸が出来ない、風に意識まで全部もっていかれそうだ――。
「ヴォンっ!」
獣の吠える野太い声が聞こえて、リズはビクリとして目を開けた。
いつの間にか、突風か嵐のような不思議な風はやんでいた。
カルロが吠えたのだと、少し遅れて気付いた。カルロが吠えるなんて、初めて聞いた。
けれど、驚いている暇はなかった。
リズは目に飛び込んできた明るい風景に、ハッと赤紫色の目を見開いた。そこはキラキラと光る鉱石が混じった、白やブルーの大地が広がっている。
そんな大地を這う大樹の根。揺れる葉は、何色もの不思議な色合いを反射させていて、とても眩しく感じる空は見たこともないほど透明な青に澄んでいる。
太古からの大自然のような場。
そこには、圧倒的な存在感でもって、一本の巨木が腰を下ろしていた。しな垂れて伸びた枝先や根、それに守られるようにして巨大な純白の獣が一頭――。
長い睫毛を震わせて、ゆっくりと獣の目が開いた。