平凡な私の獣騎士団もふもふライフ
リズは、ブルーや金が混じったような、深く明るく澄んだ紫色の目に射抜かれて息を呑んだ。
なんて美しい色だろう。見惚れ、そして圧倒された。その目は何者も敵わないような慈愛を宿し、森の奇跡や神秘を全て集めたみたいだった。
あの『彼女』が、恐らくは女王様だろう。
そばにカルロが付く中、リズは一目で理解した。
それは、とても巨大な白獣だった。どっしりと腰を降ろしている姿は壮観で、半ば大樹や大地と同化しているかのような印象があった。
「ああ。人間の客人とは、珍しいこと」
巨大な白獣がその頭を上げ、不意にそう言葉を発してきた。
「こうして『人の子』を迎えるのは、数百年ぶりくらいかしらねぇ」
頭の中に直接、声が響くみたいだった。それは貴婦人のような女性の声で、巨大な白獣――女王様は口を動かしている様子はない。
リズは驚いた。けれど優しげに見据えられているのに気付くと、少し遅れて慌てて挨拶の礼を取った。
「は、はじめまして女王様。リズ・エルマーと申します。私は――」
「知っていますよ。この町へ来て、今は獣騎士団の幼獣達の世話係りにして、相棒獣予定の教育係りでもある」
女王様が、こちらの言葉を遮ってそう言ってきた。
不思議に思って、リズはつまんでいたスカートから手を離し、おずおずと顔を上げて見つめ返す。
「私のことを、ご存知で……?」
なんて美しい色だろう。見惚れ、そして圧倒された。その目は何者も敵わないような慈愛を宿し、森の奇跡や神秘を全て集めたみたいだった。
あの『彼女』が、恐らくは女王様だろう。
そばにカルロが付く中、リズは一目で理解した。
それは、とても巨大な白獣だった。どっしりと腰を降ろしている姿は壮観で、半ば大樹や大地と同化しているかのような印象があった。
「ああ。人間の客人とは、珍しいこと」
巨大な白獣がその頭を上げ、不意にそう言葉を発してきた。
「こうして『人の子』を迎えるのは、数百年ぶりくらいかしらねぇ」
頭の中に直接、声が響くみたいだった。それは貴婦人のような女性の声で、巨大な白獣――女王様は口を動かしている様子はない。
リズは驚いた。けれど優しげに見据えられているのに気付くと、少し遅れて慌てて挨拶の礼を取った。
「は、はじめまして女王様。リズ・エルマーと申します。私は――」
「知っていますよ。この町へ来て、今は獣騎士団の幼獣達の世話係りにして、相棒獣予定の教育係りでもある」
女王様が、こちらの言葉を遮ってそう言ってきた。
不思議に思って、リズはつまんでいたスカートから手を離し、おずおずと顔を上げて見つめ返す。
「私のことを、ご存知で……?」